ここは何かのパーティー会場?と見まごうほどに、極彩色に彩られたマーケット-それがカムデン・ロックだ。最新のストリート・ファッションからデザイナーズ・ブランドの新作まで、ここに来れば、欲しいものがきっと見つかる。やがて日が暮れると、ロンドンっ子たちが大好きなパブ、コメディ・クラブ、ダンスホールなどが続々と店を開け、パーティー会場は野外マーケットから屋内へと移る。そして夜更けまで宴は続くというわけだ。
マーケットの露店は、運河の閘門(ロック)あたりを起点に、古い鉄道橋の周辺一帯に広がっている。革のジャケット、絹の着物、エスニック風の手工芸品、キッチュな装飾品、ヴィンテージものの洋服、どこの家庭にもありそうなガラクタなど、さまざまな物が並んでいる。
お腹がすいたら、中華風の麺、ジャマイカ風ミートパイなど、世界各国の味の中から好きなものを選んで試してみよう。歩いているだけで「タトゥ(刺青)やブレイズ(三つ編み)はいかが」などと客引きに呼び止められたり、ミュージシャンが奏でる音楽が流れてきたりと、騒々しくも楽しいひとときになるはずだ。喧騒に少々疲れたら、運河に出てボートに乗ったり、のんびりと河沿いを散歩するのもよい。
改装されたばかりのカムデン・アート・センターでは、注目の英国現代アートを紹介している。近くには、マグナカルタやシェイクスピアの最初の原稿など、英国史の貴重な記録を見学できる大英図書館や、ユダヤ博物館がある。